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vol.4 大小判断
ワンゲラー(*1)にとって青春の想い出とは、合宿に集約されているのではないだろうか。
わが部・春合宿の定番は離島におけるキャンプ生活。自転車やカヌーで島の魅力を存分に味わうという贅沢な旅であった。1年間苦行に耐えた自分へのご褒美。
「好きで山に登っておいて、苦行とは何事ぞ」と言われるなかれ。いくら好きでも、山に登るという行為はそれなりに緊張感が伴い疲労度も高く、苦行と言えば苦行なのだ。
例年、八丈島(*2)や西表島(*3)など温暖な離島を訪れるという話を聞き、1回生だった私は胸をときめかせていた。頭の中を支配するのは南国の青い海と白いカモメ、色鮮やかな花、そして南国フルーツ。ところが
「今年はネパール(*4)に行きます」
耳を疑った。ネパール?離島どころかユーラシア大陸のど真ん中ではないか。しかも寒いぞ絶対。標高8000m級の真っ白な山々が連なる風景が脳裏に浮かんだ。
「白い山には登りませんからご心配なく」
その理由は高峰の厳しい気候以外にも原因があった。雪に覆われた霊峰に入山するには事前の申請と入山料が必要であり、その入山料が気軽に支払える額ではないのだという。
ネパール滞在中は、首都カトマンドゥ(*5)での街歩きや遺跡めぐり、郊外の町ポカラ(*6)への小旅行などを楽しんだ。軽いトレッキングツアーにも参加し、小さな丘の上で大勢の見知らぬ人と日の出を待った。朝日で桃色に染まる霊峰は、まさに圧巻。その気高い姿に魅了され、しばし私は瞬きを忘れた。
脳の健康に「感動」は非常に良いと言われている。質の良い感動を味わうためにも、ネパールの霊峰とまでは言わないが、ぜひ憧れの槍ヶ岳の頂きに立ち、爽やかな感動を味わいたい。関節炎が治るまでXaviX AEROチェック&バランスで鍛えた制御能力で脳もすこやか。日々のトレーニングですっかりハマってしまった私は、同じく制御能力を鍛える「大小判断」にも挑戦することに。専門家が語るトレーニングの効果をご一読あれ。
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大小判断について
「判断力と単純認識力を養います。一定の単純反射神経を持続的に使うことで、逆に神経を安定化し、リラックス感が得られます。」
関西医科大学 教授
日本体育協会公認 スポーツドクター 医学博士 木村穣先生 |
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【大小判断】
制限時間内に、2枚のカードに記された数値の大小を判断し、回答します。
不正解、もしくは制限時間をオーバーしたところで終了します。最大100問出題されます。 |
ただ数字が並んでいるわけではない。問題を重ねるごとに、数値は複雑なかたちで表示される。さらにこの種目の厳しいところは、一度間違うと即終了という点だ。「1歩踏み間違えれば終わり」というスタンスは、命懸けの高峰登山に通ずるものがある。
1度目の正解数は10、評価はD。11問目に突入した途端、数字の代わりにサイコロの目が表示され、仰天してあっけなく間違えた。その先どんな形式で数が表示されるか気になり、再挑戦したところ正解数は33で評価はC+・・・全問正解するのでは、という期待は自らの右足によって見事に裏切られ、終わった瞬間 「アー!ァ〜アアア・・」と悲愴な叫び声が漏れた。この「ガクッ!」とくる瞬間の後に訪れる解放感、これこそ、木村先生の解説にある「リラックス感」なのだろうか?
<注釈>
*1)ワンゲラー---ワンダーフォーゲル活動を行う人。ワンダラー (Wanderer)とも呼ばれる。
*2)八丈島---伊豆諸島(東京都)の島。 東山(別名:三原山・標高701m)と西山(別名八丈富士・標高 854m)が接合した、ひょうたん型の火山島である。
*3)西表島---八重山列島(沖縄県)の島。亜熱帯の自然林で覆わ れ、天然記念物の動植物も多く生息する。
*4)ネパール---南アジアに位置する王国。
中華人民共和国、ブータン王国、インドに隣接する。
北側に「世界の屋根」ヒマラヤ山脈を臨み、その最高峰は
チベット名:チョモランマ(ネパール名:サガルマーター
英名:エベレスト)である。
*5)カトマンドゥ---カトマンズ。 ネパール王国の首都で人口約73万人。王宮や、ヒンドゥー教・仏教の寺院が点在する。
*6)ポカラ---カトマンドゥから西に約200kmのところに
位置する町。天気の良い日は市内よりヒマラヤ山脈 を眺めることができる。
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